埼玉県上尾市壱丁目のこしきや内科リウマチ科クリニックです。内科、リウマチ科、アレルギー科を診療しています。

インターネット診療予約はこちら
こしきや内科リウマチ科クリニック
埼玉県上尾市壱丁目北7番地20
048-782-4871

院長のひとこと

H27年 12月 -Music of Heart -Itzhak Perlman (イツァーク・パールマン)

銀杏の葉が落ち始め、木枯らしから小春日和と交互に北風と太陽がせめぎ合って冬に向かって季節が変わっていきます。
1999年の映画でメリル・ストリープ主演の 「ミュージック・オブ・ハート」は何回見ても感動してしまいます。 実話をもとに作られた映画で メリル・ストリープ演じるロベルタという臨時音楽教師がニューヨークのハーレム地区の恵まれない境遇の子供が多い学校で子供や親との葛藤、さらにいろいろな難問を乗り越えて―――という感じのストーリーが展開していきます。 クライマックスで 実際の音楽家が出てくるのですが、 アイザック・スターンや イツァーク・パールマン が出ているのがびっくりです。 今から10年くらい前に イツァーク・パールマンの来日バイオリン・コンサートが赤坂のサントリーホールであり、実際に聞きに行く機会に恵まれました。 小児期のポリオ感染症の後遺症の為もあり杖を使い不自由な下肢をひきずり入場したのですが、ピアノ伴奏に合わせてバイオリンの弓が振り下ろされた瞬間に、静寂の中に今まで聞いたことのないような、澄んだ優しい調べが広いホール全体に響きだします。 その大きな風貌と繊細な音色のギャップに満員の聴衆は息をのみ時の立つのを忘れます。 その時には もう日本で聞くチャンスもないのかな、と思ったりしたのですが、今年も日本に来てコンサートをしているのを知って嬉しいかぎりです。 最近、オバマ大統領からホワイトハウスで最高の勲章も頂いたようです。

H27年 12月 -Music of Heart -Itzhak Perlman (イツァーク・パールマン)

うちのヨークシャーテリアのくるみちゃんは、公園に行くとよく歩きます。人間の言葉がわかるので、「可愛い」、と言われたりするとわかるようです。
見た目が小さいのに割とずっしりと筋肉がついていて肩に乗ると重力を感じます。

H27年 12月 -Music of Heart -Itzhak Perlman (イツァーク・パールマン)

H27年 9月 秋雨(アキサメ)-聖(さとし)の青春-

夏の名残の蒸し暑さと徐々に低下する気温に秋の長雨が重なり体調をくずして気管支炎や肺炎を起こしやすくなる方が増えています。
  先日、思いがけず頂いた将棋の扇子(平成9年度全棋士署名扇子)に村山 聖(さとし)八段の署名がありました。谷川 浩司さん(現 日本将棋連盟会長)が名人と竜王を持ち、前年七冠王に輝いた羽生 善治さんが4冠を保持し棋聖は三浦さんでした。村山 聖さんは羽生さんと同世代の天才棋士でネフローゼと言う腎臓病を長い間患った為か、薬の影響もあり顔が丸く特徴のある風貌でした。実はその翌年の平成10年8月8日に膀胱がんの為、夭折しました。
29歳でした(九段寄贈)。詳しくは―聖の青春―という大崎さんの本の中で書かれています。実は前年の平成8年の棋聖戦は羽生7冠王に三浦さんが挑戦して無敵の羽生さんがタイトルを失ったことが(三浦さんが勝った事ではなく)ニュースになりました。
1勝1敗で迎えた棋聖戦第3局の解説会が東京の将棋会館で行われました。私もたまたま(後にも先にもその1回だったのですが)それを千駄ヶ谷の将棋会館まで聞きに行っていたのですが解説をしたのが村山 聖八段だったのです。当時プロ棋士の間でも難解な終盤の局面があっても村山さんに聞くとすぐ正しい解答がかえってくるので「終盤は村山に聞け」と言われていました。
誰がどう見ても中盤としか思えない局面で村山さんが「これはもう勝負が決まっているかもしれません」と言ったのですが、その後20数手進んで羽生さんの完勝で決着がつきました。だいたい、それまでのプロの将棋は 終盤のねじり合いが多く、中盤で勝負が決まってしまうなど見たこともありませんでした。村山 聖さんは羽生さんに匹敵する天才棋士でしたので解説していた将棋も終盤まで解ったのでしょう。
(第3局があまりにも完璧な勝利だったためか、その後連敗して羽生さんは結果として三浦さんにその時の棋聖のタイトルを取られてしまうことになったのですが)
不思議なことに、病に倒れた村山 聖さんは私の記憶の中でいつまでも丸顔の20台の青年棋士のままなのです。

長雨、集中豪雨などつづいたあとは、また暑いくらいの陽射しになりました。うちのヨークシャーテリアのくるみちゃんは、雨の日は家の中で遊んでいます。 ぬいぐるみと比べてもどちらがぬいぐるみか、分からないですね(笑い)。

H27年 9月 秋雨(アキサメ)-聖(さとし)の青春-

H27年8月-9月:夏の終わりの風景―小説の中の真実―

今年の夏はかなり蒸し暑い日々が続きましたが8月下旬から急に秋のような気候になり涼しい風が吹き肌寒ささえ感じる日があります。
さて、小説 Novel とは フィクションであり作家によって作られた物語なので事実の世界ではないはずですが、ノンフィクションよりもなぜ面白くて感動するのでしょうか?
私の好きなカズオ・イシグロという作家がいます。 長崎生まれの日本人ですが、5歳からずっとイギリスで育ったので話すのも書くのも英語で、日本より世界で人気のある作家です。 最近の学生たちとの対話の形での講演でカズオ・イシグロは"小説には、その物語の中で表現される真実がある。"と言っています。そこには読者が小説の世界で共感したり感動したりする真実があるからこそ作家も時間と能力をかけて小説という作品を作りだすのでしょう。「わたしを離さないで」では、小説の中の舞台はSF的ですが、いつの間にか登場人物と一緒にその世界を見ているような気持にさせられる忘れることのできない一冊です。

うちのヨークシャーテリアのくるみちゃんは2歳半になって話していることも分かるようですが、甘えることも多いこの頃です。

H27年8月-9月:夏の終わりの風景―小説の中の真実―

H27年7月:猛暑到来の日本

熱中症が心配な蒸し暑い夏がやって来ました。 ひどい熱中症では意識障害、腎不全なども併発して入院治療が必要になることもあります。 また脱水症から血管が詰まりやすくなるので、夏は脳梗塞や心筋梗塞も多い季節なのです。
夏になると思い出す風景があります。 1990年頃に南カルフォルニアの ラ・ホイヤ(La Jolla)と言う海岸沿いの街の スクリプス クリニック研究所(今の Scripps Research Institute )で 関節リウマチやシェーグレン症候群の医学研究をしていた頃です。 1年を通して昼は半袖のシャツで過ごせるほど温暖な気候なのですが、大陸の為、湿度はあまり高くなく、夏でも快適に過ごせました。 朝、家から研究所への海岸線の道を車で走っていると、よくイルカの群れが海面から飛び上がって見えました。 空の青さが日本で見た空よりも、もっと明るく見えたので不思議と写真まで鮮やかな色彩に写るのです。 夏の夕方、研究室でその日の実験が最終段階に差し掛かる頃、ケンという研究員が"みんな!手を止めて来てごらんよ!"と叫びました。 何事かと思って声の方に行くと、秘書室の大きな窓のむこうにアメリカ西海岸に沈もうとする大きな真っ赤な太陽がありました。 みんな感嘆の声をあげ、そのすばらしい景観をしばらく眺めていました。  アメリカ西海岸で見た太陽や月は不思議なことに日本で見るのよりも大きく見えました。

うちのヨークシャーテリアのくるみちゃんは、ソファーに寝ているといつの間にか上に乗ってきて寝息を立てていたりします。 そんな時にはしばらくじっとしています。 夏の湯たんぽみたいです。(笑)

H27年7月:猛暑到来の日本

H27年6月:演劇のトニー賞・映画のアカデミー賞

アメリカの演劇の最高の賞と言われるトニー賞に日本人の渡辺 謙さんの演じた「王様と私」 が4部門を受賞しました。 今年の5月にニューヨークに行ったときに リンカーンセンターの横を通ると渡辺 謙さん演じる「王様と私」の大きな看板が目に付きました。 たまたまそのチケットを持っている人から誘われたのですが日程が合わずお断りした経緯があり何か心にひっかかるものがありました。
テレビの「仕事の流儀」という番組で、渡辺 謙さんを取り上げ、ニューヨークのブロードウエーでの開演前から公演までを苦労し懸命に主役に取り組む姿が映されていました。
ハリウッド映画出演で慣れているとは言っても劇場での英語のセリフの発声や歌、ダンスなどなど、最初はリハーサルでダメ出しされながらも、開演時には厳しいニューヨーカーの絶賛の拍手をあびるほどに演じて見せていました。 それを見ながらアメリカのカルフォルニア州にあるスタンフォード大学で医学の研究をしていた頃の研究発表を思い出しました。 自分の研究成果を教授や他の研究者の前で、英語で発表するのですが、準備のための原稿を事前に何度も何度も繰り返し練習したものです。 私にとってはそれだけでも大変だったのに、渡辺 謙さんは、数時間のブロードウエーでの演技の為にどれほど苦労して頑張ったのか想像するにあまりあります。  

映画では6月末から日本でも上映される“Still Alice アリスのままで”が注目です。ジュリアン・ムーア演じる50代の女性言語学の教授が若年性のアルツハイマー型認知症を発症していく物語です。 映画のシーンを見ながら、見慣れたニューヨークのコロンビア大学周辺の町並みも出てきて、もちろん内容もすばらしく、今年お勧めの映画です。

日本は梅雨入りして雨の多いじめじめした蒸し暑い季節になりました。 関節リウマチ・膠原病・糖尿病などでは免疫力が落ちていることが多く細菌やウイルスの感染症にかかりやすくなりますから注意が必要です。 うちのヨークシャーテリアのくるみちゃんはなぜか靴下が大好きで口にくわえて持って行ってしまいますが、可愛くて怒れません。

H27年6月:演劇のトニー賞・映画のアカデミー賞

H27年5月-Woodstock, NY; アメリカ音楽伝説の街 ウッドストック

5月のニューヨークは雨が多く肌寒いことも多いのですが、今年は毎日のように晴れていました。日本ではあまり報道されていませんでしたが、アメリカではボルティモア(野球のオリオールズの本拠地)で黒人青年が警察に逮捕された後に死亡したことがきっかけで暴動が起こり連日ニュースになっていました。アメリカではメディアは黒人のことを“アフリカ系アメリカ人”と言いますが大統領が黒人でも依然と差別はなくなっていないのが現実のようです。コロンビア大学のあるニューヨークのマンハッタンでは今年も本場のjazzを楽しむ機会がありました。ピアノが出だしのテンポを刻み、ドラムスのリズムにテナーサックスの旋律が踊り、さらにベースが深い響きで支えます。 その瞬間を待っていた観客の顔が突然、輝きだします。黒人の音楽として生まれたjazz が集まったすべての人を幸せにします。その数日後、ウェディングパーティの為、車で2時間ほどの郊外の Woodstock(ウッドストック) という街に行きました。1969年の伝説の野外音楽フェスティバルの Woodstock Festival は実際には 20マイルほど北で行われたのですが、映画にもなって当時の音楽、文化に多大の影響を与えたことで有名です。今はニューヨーク郊外の森林に囲まれた保養地となっています。自然のなかでのなごやかなパーティーでは、生バンドの奏でる音楽とすばらしい料理、楽しい会話、みんなの笑顔、そしてダンスなどすべてがパーフェクトでした。

H27年5月-Woodstock, NY

日本は春から初夏のような季節になってきました。先日、将棋の名人戦前夜祭と王将位就位式に参加する機会があり、上尾市出身のプロ将棋棋士の金井恒太5段と会えました。
将棋のプロ棋士は毎年、年間4名しかなれない厳しい世界ですが、その中でも金井5段はテレビのHNK杯でも活躍しており今後の飛躍が期待されています。

H27年5月-Woodstock, NY

うちのヨークシャーテリアの“くるみちゃん”も初夏に向けて衣替えです。くるみちゃんの顔をみると、つい笑ってしまいます。親バカですね。

H27年5月-Woodstock, NY

平成27年3月 -20世紀青年?-

90年台後半、20世紀末に アメリカ西海岸のシリコン・バレーと言われる地域のパロ・アルトと言う街にいました。 家の近くにはコンピューターのHP(ヒューレット・パッカード)社や アップル社(スティーブ・ジョブズもいて、当時のクリントン大統領を自宅に招いたりしたのがニュースになっていました。)などがありました。 うちの娘は地元の小学校に通っていましたが、当時は i-MAC が発売され、インターネットがはやりだした頃です。 「You’ve got mail」(ユー・ガット・メール)と言う映画で、メグ・ライアン と トム・ハンクスがメールを通して恋に落ちるというストーリーでしたか、AT & T (日本だとNTTみたいなもの) のメールの効果音が印象的でした。 うちでも i-MAC に AT&Tの電話線をつないでメールしたりしていました。 当時は映画もたくさん観ましたが、魔法の世界の学校を舞台にした「ハリー・ポッター」の本が出てアメリカの小学生は本屋に並んで買って読んでいました。 うちの娘もその本に夢中になり、私も娘から借りて読んでいました。 実は私の方がはまってしまい、その後も毎年出るハリー・ポッターの本を買って読むのが楽しみになりました。 その娘もニューヨークの大学を出て出版社に勤めており、先日、結婚式を奈良で挙げました。  相手の青年はやさしくてしっかりした21世紀青年です。 あの小さかった娘が結婚とは不思議な感覚ですね。

平成27年3月 -20世紀青年?-

3月―4月は春のおとずれと共に花粉症の季節です。 うちのヨークシャーテリアのくるみちゃんも くしゃみが多くなりスギ花粉症が疑われます。

平成27年3月 -20世紀青年?-

H27年正月

新年、明けましておめでとうございます。

30年位前になりますが、医学研究の為、国立予防医学研究所(今の国立感染症研究所)のウイルス学の先生に教えて頂きインターフェロンの測定をしたことがあります。ウイルスを培養細胞に感染させると細胞が感染して死んでしまうところに、インターフェロンを加えるとウイルスから細胞が助かる作用を応用して血液中のインターフェロンの量を測定しました。(その時に使ったウイルスは人間には害のないことになっていました。 今はもっと安全な酵素抗体法などでインターフェロンを測定できます。)
ウイルスに感染しても私たちのからだにはインターフェロンを作って細胞を守るシステムが自然に備わっているのです。 しかし、体の抵抗力が弱っている場合やウイルスが非常に強力な場合、致命的になったり、ひどい後遺症を残したりすることもあります。 そのため事前に予防的に免疫を強めておく為にワクチンがあります。 いろいろなワクチンが開発されている一方で、世界中で猛威をふるうマラリアに対するワクチンももう一歩のところですし、エイズに対するワクチンもまだ、うまくいっていないようです。 今年はさらに医学が発展して治療や予防に進歩が見られると良いですね。 

うちのヨークシャーテリアのくるみちゃんは先日2歳になりました。 肩が重いなと思うとくるみちゃんが肩に乗って寝ていたりします。 肩は疲れますが心は温かくなりますね。

H27年正月

〒362-0081 埼玉県上尾市壱丁目北7番地20

インターネット診療予約はこちら

休診日:火曜日、日祝日、土曜日午後

診療時間
日祝
9:00~12:30(受付12:15まで)
14:00~18:00(受付17:45まで)
PAGETOP